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計算式の根拠

リボ払い元利定額方式を前提。繰上返済前後の完済期間と利息合計を比較。差分が「節約できる利息」。

出典: 金融庁

繰上返済の効果を見極める

何のための計算か

繰上返済は元金を直接削る行為であり、削った元金にかかるはずだった将来の利息がまるごと消える。このツールは繰上前と繰上後で、完済期間と利息合計がどれだけ変わるかを並べて示す。漠然とした「少し早く返したい」を、はっきりした金額差として見えるようにするのが目的だ。繰上は預金より確実なリターンを生む数少ない行動であり、その効きめを先に数字で確かめておきたい。

前提にしている方式

元利定額方式のリボ残高を対象にしている。繰上は元金にそのまま充当される想定で、繰上手数料や口座振替の締めタイミングは含めていない。年率は規約値を入れること。結果は数百円単位の目安である。

具体例で効果を掴む

残高40万円・年率15%・月1万2千円返済に、ボーナスで10万円を一度だけ繰上したとする。繰上なしなら完済まで約42ヶ月・利息約11万円だが、10万円繰上で完済は約30ヶ月・利息約7万円前後まで縮む。10万円を前倒しで入れるだけで、将来払うはずだった利息が4万円近く消える。さらに毎月3千円ずつ上乗せする方式に変えると、一度きりの繰上より累積効果が大きくなる場合もある。

見落としやすい点

「毎月の支払額が下がる」と「完済が早まる」は別物だ。繰上しても月々の定額は変わらず、効くのは完済までの月数と総利息のほう。ここを取り違えると、繰上したのに楽になった実感がないと感じてしまう。実際には、見えにくい総利息のほうが確実に減っている。また、同じ金額でも残高が大きい初期に入れるほど削れる利息は大きい。

シナリオ別の読み解き方

ボーナスでまとまった額を一度だけ入れるケースでは、その月の残高を起点に再計算する。毎月数千円ずつ上乗せできるケースでは、それを月返済額に足した条件で比べると累積効果が見える。手元資金を残すべきか繰上に回すべきか迷うケースでは、リボ年率と預金金利の差で判断するとよい。年15%のリボがあるなら、繰上は確実な15%の運用に等しく、ほぼ常に繰上が勝つ。

数字の早見メモ

残高40万円・年率15%・月1万2千円返済を起点に、ボーナス繰上額ごとのざっくりした効果は次のとおり。早い時期に入れるほど効果が伸びる。

一度の繰上額 完済短縮の目安 削減利息の目安
なし
50,000円 約5〜6ヶ月短縮 約2万円
100,000円 約10〜12ヶ月短縮 約4万円
200,000円 約20ヶ月以上短縮 約7万円

よくある質問

Q. 繰上は早いほど得ですか。
A. 得だ。利息は残高に対してかかるため、残高が大きい初期に元金を削るほど、その後に積み上がるはずだった利息が大きく消える。同じ金額なら、思い立った時点でできるだけ早く入れるのが原則になる。

Q. 少額でも意味はありますか。
A. ある。数千円でも元金に充当されれば、その分の将来利息は確実に消える。毎月の上乗せを続ける方式は、一度きりの繰上に匹敵する累積効果を生むこともある。

あわせて使いたい計算

まずリボ払い返済シミュレーターで現状の完済時期と総利息を把握し、その数字を起点にこのツールで繰上額を変えて効果を比べると判断が早い。手元資金を繰上に回すか投資に回すか迷うなら、リボ残高と投資の比較ツールで年率の差を確認すると、優先順位がはっきりする。

範囲外のこと

他社ローンとの兼ね合いや、繰上で手元現金が枯れた場合の生活防衛資金までは見ていない。緊急時の現金を残したうえで、無理のない範囲で使ってほしい。

よくある計算例

関連ツール

関連用語

  • リボ払い(リボルビング払い) ─ 毎月の支払額を一定に固定できるが、残高に対して高い利息が日々発生する支払い方式。クレカ.jpのクレジットカード用語集では、意味・使い方・注意点を出典明記・最終更新日明示のうえ詳しく解説しています。